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配管工事の流れと施工管理のポイント

皆さんこんにちは!

 

愛知県東海市、名古屋市を拠点に配管工事を中心に様々な工事を行っている

株式会社Clear、更新担当の富山です。

 

 

 

第3回 配管工事雑学講座

今回は、「配管工事の流れと施工管理のポイント」について解説します!


今回のテーマは、現場でもっとも重要と言っても過言ではない「施工の流れ」と「管理のポイント」について。


配管工事と一口に言っても、その裏には緻密な段取りと管理体制が必要不可欠。

建物の心臓部をつくるような重要な作業ですから、1つひとつの工程を丁寧に、確実に進める必要があります。


それでは、さっそく見ていきましょう!


🔧 配管工事の基本的な流れ

 

配管工事は、設計から完成検査までいくつもの工程を経て成り立っています。

以下に、その基本的な流れを段階ごとに解説します。


① 計画・設計

 

まず行うのが「計画」と「設計」です。


建物の用途や構造、配管が通る空間の状況をしっかり確認し、水・空気・ガスなど用途に応じた配管ルートを設計します。


重要なのは「効率よく、かつメンテナンスしやすい配置にすること」。
また、法令や安全基準(建築基準法や消防法など)を満たしているかもチェックしなければなりません。


② 資材の調達

 

設計図が完成したら、次は使用する配管資材や継手(ソケット、エルボ等)、支持金具、断熱材、溶接材料などを手配します。


ステンレス管・鋼管・塩ビ管など、使用する配管材料は現場の用途によって異なります。
材質の選定ミスは後々のトラブルにつながるため、しっかりとした見積りと発注管理が求められます。


③ 施工準備

 

施工前の準備も非常に重要です。


・作業エリアの整理整頓
・工具・資材の搬入計画
・作業員への安全教育(KY活動やヒヤリハットの共有)
・近隣への挨拶や騒音対策

安全な環境が整って初めて、スムーズで高品質な施工が実現できます。


④ 配管の設置

 

いよいよ配管の敷設工事です。


配管ルートに沿って管を仮設置し、必要に応じて切断・加工・溶接・接着などの処理を行います。


ボルト接合、フランジ締結、溶接(TIGやアークなど)などの技術も求められます。
建物の階層によっては足場や高所作業車、クレーンなどを活用して、安全かつ正確に配管を配置します。


⑤ 試運転・検査

 

配管工事が完了したら、実際に水や空気、ガスなどの流体を流してテストを行います。
・耐圧試験
・水圧試験
・気密試験
などを実施し、漏れや異常がないかを確認。


また、必要に応じて第三者機関や施主立ち会いのもとで検査が行われます。合格すれば、晴れて施工完了です!


📋 施工管理のポイント

 

配管工事はただ配管を敷くだけではなく、「安全・品質・進捗」をしっかりと管理することが大切です。

ここでは、その中でも特に重要な3つの管理ポイントを紹介します。


✅ 安全管理

 

配管工事は高所や狭所での作業が多く、また溶接やガスの取り扱いなど危険を伴う作業も含まれます。


そのため以下のような安全対策が求められます:

  • 安全帯(フルハーネス)の着用

  • 酸欠や中毒の危険がある場所での換気・監視体制

  • 作業前点検(KY活動・指差呼称)

  • 重機や火気の使用ルール厳守

現場の安全意識を高く保つことが、ゼロ災害の第一歩です!


✅ 品質管理

 

配管の耐久性・信頼性を確保するには、施工精度の高さが求められます。
・溶接部の外観検査
・超音波探傷検査(UT)や放射線検査(RT)
・支持金具の配置確認
・断熱材の密着確認
など、配管の寿命や性能に直結する部分は特に重点的にチェックします。


✅ 進捗管理

 

工期がタイトな現場では、スケジュール管理も重要。


工程表に沿って、各日ごと・各工程ごとの進捗確認を行い、
万が一の遅れがあれば、資材調整や人員配置の見直しなどで迅速にリカバリーします。
天候や他業種との調整も重要な要素です。


🎤 まとめ

 

配管工事は、設計から施工、検査まで多くのステップと専門知識を必要とする工種です。
「ただ配管をつなげるだけ」ではなく、安全・品質・スピードの三拍子がそろってはじめて良い工事が実現します。


施工管理は、現場を“生き物”のように捉えながら、日々細やかに対応していく技術とチームワークがカギになります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

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某工場向け「水濾過タンク」の制作レポート 🏭💧

皆さんこんにちは!

 

愛知県東海市、名古屋市を拠点に配管工事を中心に様々な工事を行っている

株式会社Clear、更新担当の富山です。

 

 

某工場向け「水濾過タンク」の制作レポート 🏭💧

 

 

 

今回は某工場様向けに製作した 水濾過タンク のご紹介です。


タンクは水処理設備において重要な役割を担うため、内部の腐食防止や外装の耐久性をしっかり確保する必要があります。

今回はその制作工程を、写真とともに解説していきます!


🔧 制作工程の様子

 

① 鋼管の切り出し・加工

 

まずは大口径の鋼管を切り出し、加工するところからスタートします。


この段階で数ミリの精度がズレると、後工程や現場据付に影響が出るため、細心の注意を払いながら作業を行います。

📸【写真1】鋼管を加工中の様子


② 部材の組立・溶接

 

次に、フランジや脚部を取り付け、タンクの形にしていきます。


溶接部は圧力や水漏れに直結するため、熟練の技術者が丁寧に作業します。

📸【写真2】組立途中のタンク


③ 内部塗装(防食対策)

 

タンク内部は常に水が通るため、腐食防止のために 防食塗装 を施します。


黒く仕上がっているのが防食塗装済みの部分で、内部をしっかりと保護しています。

📸【写真3】塗装後の内部

📸【写真4】フランジ部品の塗装

📸【写真5】タンク内部に取り付けた部材


④ 外装仕上げ

 

内部塗装が終わると、次は外装の仕上げです。

白いサフェーサーを吹き付けて下地を整えた後、耐久性の高い塗装を施していきます。

📸【写真6】仕上げ前のタンク


⑤ 完成・設置

 

最終的に青く塗装されたタンクが完成しました!✨


現場に据え付けられ、実際に稼働している様子を見ると達成感もひとしおです。

📸【写真7】工場に据付完了したタンク


🌟 まとめ

 

水濾過タンクは、工場の生産活動を陰で支える 縁の下の力持ち です。


内部の防食塗装から外装の仕上げまで、どの工程も一つひとつ確実に行うことで、長期間安定して稼働できる製品に仕上がります。

今後も、安全で耐久性のあるタンク制作を通じて、お客様の工場運営をしっかりサポートしていきます!

 

 

次回もお楽しみに!

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